皆さん「LANケーブル」は正しく選んでいますか?
インターネットに有線接続する際に必要な「LANケーブル」。無線と比べて安定して高速通信を行えるのが特徴です。
テレワークも一般化してきた現在、ネット環境は今まで以上に重要になってきます。
「LANケーブル」の選び方一つで回線速度が左右されます。そこで今回は「チェックした方がいいポイント」や「カテゴリ」など、オススメのLANケーブルと合わせて解説していきたいと思います。
LANケーブルってなに??

「LANケーブル」とは有線でインターネットに接続する際に必要なケーブルのことです。
製品によって素材や形、また通信速度にも違いがあります。
どのようなものがあるのかしっかりチェックし、あなたの用途に合ったLANケーブルをきちんと選ぶことが大事です。快適なインターネット環境のためには、このような周辺アイテムの選び方もとても重要です。
LANケーブルの種類
LANケーブルには「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2種類があります。ストレートケーブルはパソコンとルーターなどの通信機器を接続する際に使用します。クロスケーブルはパソコン同士やHUB同士で接続するときなどに使います。
コネクター部分の配線が「同じ色の配線が同じ順番で並んでいる」のがストレートケーブルで、「異なっている」のがクロスケーブルです。
LANケーブルの選び方

続いてLANケーブルの選び方を見ていきたいと思います。
いろんな種類があるので、違いをしっかり理解して、あなたに合った正しいLANケーブルを購入しましょう^^
通信規格で選ぶ
「LANケーブル」は「カテゴリ」という規格で分かれています。
カテゴリの後にはそれぞれ数字が振り分けられており「数字が大きいほど性能が向上」します。
通信速度は「bps」周波数は「Hz」で表され、2022年現在では「カテゴリ8」が最新の規格になります。商品パッケージや本体に「CAT8」や「cat8」のように表記されている場合がほとんどです。
契約しているネット回線の最大通信速度やお使いのルーターの性能を最大限に発揮するためには、それに適したカテゴリのLANケーブルをきちんと選んであげる事が必要です。
せっかくの光回線がなんだか遅い。。。
なんてことにならないためにも、ここは重要なポイントです!
CAT8

「CAT8」は通信速度40Gbps、周波数2000MHzの高速通信が可能で、CAT6と比べると約8倍の周波数帯域まで対応しているので、より多くのデータを転送できます。
ノイズへの耐性も高く、高速で安定したネットワーク環境の構築が可能で主に業務用として使用されています。家庭用として使うにはオーバースペック過ぎる製品ですね。。。
CAT7

「CAT7」は通信速度10Gbps、周波数600MHzというスペック。通信速度は下位規格のCAT6と同じですが、対応周波数が広く設定されています。ノイズへの耐性が高い二重構造の「STPケーブル」を採用していて、家庭用・業務用どちらでも快適に使用できるため多くの製品がラインナップされています。
CAT6

「CAT6」は通信速度10Gbps、周波数250MHzに対応。下位規格のCAT5と通信速度は同じですが、周波数とノイズ耐性が向上しています。さらに、「CAT6」よりも通信速度&周波数が向上した「CAT6a」という規格も存在します。
CAT6aはCAT6よりも長い距離での通信が可能なので、広めの部屋や別室へ線を敷く際にオススメです。「CAT6」「CAT6a」ともに様々なメーカーから非常に多くの製品が発売されているため、選択肢も豊富なこともポイントです。
形状で選ぶ
LANケーブルにはスタンダードなタイプから平らなフラットタイプ、また極細なものまで、様々なタイプがあります。
それぞれシーンや用途にあったタイプを選んでいきましょう。
スタンダードタイプ

最も標準的な「スタンダードタイプ」。
ケーブルは丸みを帯びていてやや太めです。太い導線を使用しているので電気的特性に優れており、ノイズの影響を受けにくいのが特徴です。広い部屋など長距離の配線が必要な場合はこちらのスタンダードタイプがおすすめです。
が、その反面、ケーブルの柔軟性にかけるので取り回しのしにくさがあります。
フラットタイプ

「フラットタイプ」はケーブルの部分が平たいのが特徴です。
平たく薄いため、ドアの下をくぐらせて隣の部屋は渡したり、カーペットや絨毯の下を這わせることも可能で、部屋の見た目をすっきりさせたい場合にもオススメです。
しかし、スタンダードタイプに比べると強度が弱く、特に「引っ張る」行為に弱いので注意しましょう。
極細タイプ

「極細タイプ」は非常に細いのが特徴です。
スタンダードタイプのケーブルの太さが6〜6.5mm程度なのに対し、極細ケーブルは3mmちょっとと、約半分の太さです。そのため比較的柔らかく、狭い場所での配線や、壁や机のコーナーを自然に這わす事が可能です。また配線がゴチャゴチャしがちなデスク裏などの配線周りをスッキリまとめたい場合もオススメです。
ケーブルの長さ

ケーブルの長さもとても重要なポイントです。
カーブルは長過ぎると通信速度が下がってしまうため、適切な長さの物を用意しましょう。
また、ケーブルを無理に曲げたりすると断線の恐れがあるため、ぴったりサイズではなく、少しゆとりのある長さを選びましょう。
1mのケーブルがきっちりジャストな場合、1.5mを選び少しケーブルに遊びを持たせる、といった感じですね。
1mがジャストな場合に3mや6mなど、不必要に長過ぎるものもNGです!
「単線」か「より線」」か

次のポイントは「単線」なのか「より線」なのか、です。
「単線」は1本の太い銅線で作られているLANケーブルです。動線が太いため安定性に優れています。ですが、ケーブルが硬く、デスクの角や壁のコーナー、狭い場所など、急な角度で曲げると断線する可能性があります。広い部屋やオフィスなどであまり曲げずに緩やかにケーブルを這わせられるような場所、例えば10mなど長いケーブルが欲しい方におすすめです。
「より線」は細い複数の銅線で作られているいるLANケーブルです。単線と比べノイズなどの影響を受けやすく、長距離での接続で使用するには不向きです。しかし、ケーブルが柔らかいため、デスクの角や壁のコーナー、狭い場所など、取り回しがしやすく、短距離での使用に適しています。5mまでの短めのケーブルが欲しい方におすすめです。
コネクターをチェック

LANケーブルのコネクター部分は、ダメージを受けやすい部分です。中でも「ツメ」が折れやすく、「ツメ折れを防ぐためのカバー」がついているものが多く発売されています。またサビに強い「金メッキ加工」が施されたモノもあります。
他にもコネクターの幅が小さくスリムな「スリムコネクター」や奥行きが短い「ショートコネクター」など、最近のモノは狭い場所でも使いやすい工夫がされているものが多いので、チェックしてみてださい。
LANケーブルおすすめ商品・スタンダードモデル
それではここからはオススメのLANケーブルをタイプ別に見ていきたいと思います。
まずは「スタンダードモデルから」いってみましょう。
ELECOM(エレコム)CAT8 LANケーブル LD-OCTT

高速光通信に最適な次世代40ギガビットイーサネットの「40GBASE-T」に対応したカテゴリー8対応LANケーブルです。 カテゴリー6の8倍である2000MHzまでの高周波帯域まで対応しており、ノイズ干渉にも強く、高速で安定したネットワーク環境を実現します。 ギガビット以上の高速通信で起こりがちな、隣り合ったケーブル間でのノイズ干渉による通信エラー(エイリアンクロストーク)を防ぐ二重シールド構造を採用しています。
ケーブルの長さは、1〜10mまでの5種類を展開。コネクター部分にはツメ折れ防止用プロテクタとやわらかい素材のツメを採用しており、通常の使用環境では絶対にツメが折れません。
ELECOM(エレコム)CAT7 爪折れ防止 LD-TWSST

CAT7に準拠したストレートLANケーブルで10G BASE-Tに対応し、高速で安定したネットワーク環境を実現します。また、ツメ折れ防止プロテクタと屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用したダブル構造で、通常の使用環境では絶対にツメが折れないLANケーブルです。
ケーブルの長さは、0.5〜20mまで8種類を展開。用途に合わせた長さ選びがしやすいのも魅力ですね!
ELECOM(エレコム)CAT6a 爪折れ防止 LD-GPAT

カテゴリーCAT6aに対応したスタンダードなLANケーブルです。 高速光通信に最適な、次世代10ギガビット・イーサネットの「10GBASE-T」に対応しています。 CAT6の2倍である500MHzまでの高周波領域まで対応しており、ノイズ干渉にも強く、高速で安定したネットワーク環境を実現します。ツメ折れ防止プロテクタと屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用したダブル構造で、通常の使用環境では絶対にツメが折れないLANケーブルです。
ケーブルの長さは、0.5〜50mまでの12種類の展開。豊富なラインナップで用途に合わせた長さ選びがしやすいだけでなく、長距離に対応できるのも嬉しいポイント。
サンワサプライ CAT7a KB-T7A

超高速10Gbps、超ワイドレンジ1000MHz伝送帯域を実現したCAT7A対応LANケーブル。対応する帯域が幅広く、安定性の高いデータ通信が可能なため、テレワークのみならず、本格的なオンラインゲームもストレスなくプレイできます。
サビや酸化被膜の発生を抑え、高精度の接触を保証する金メッキシールドプラグを採用。さらにコネクタ部のツメが折れにくい弾力性に優れたPVC製ツメ折れ防止カバーを採用しているので安心です。
ケーブルの長さは、0.2〜30mまでの11種類の展開.
サンワサプライ CAT6 KB-T6POE

LANケーブル1本で機器への通信と電力供給が可能なPOE完全対応CAT6LANケーブル。
伝送速度1000Mbps(3Gbps)のギガビットイーサネットに完全対応し、安定性に優れた通信環境を構築できます。
ケーブルの長さは、3m〜30mまでの7種類の展開。長めのPOE対応ケーブルをお探しの方には特にオススメです。
サンワサプライ カテゴリ6UTPクロスケーブル KB-T6L-02CK

ギガビットイーサネットに完全対応したカテゴリ6適合のクロス結線ケーブルです。 単線構造タイプなので通信の安定性に優れています。伝送速度1000Mbps(1Gbps)を実現。エンハンスドカテゴリ5の2.5倍の伝送帯域250MHzを実現します。
爪折れ防止カバーを採用しているのも嬉しいポイント。
ケーブルの長さは、1m〜30mまでの8種類の展開。
LANケーブルおすすめ商品・フラットタイプ
続いてはフラットタイプのおすすめLANケーブルを見ていきたいと思います。
こちらも様々な商品があるのであなたの用途に合うものが見つかりますよ^^
ELECOM(エレコム)CAT7 フラットECLD-TWSFT

10G BASE-Tに対応し、高速で安定したネットワーク環境を実現します。
薄さ約2.3mm、幅約7.2mmのフラットタイプでカーペットの下やドアの隙間に配線できるのが嬉しいポイント。より対線仕様なので、柔らかく取り回しが簡単で、狭い場所での敷設も簡単です!
サビなどに強く信号劣化を抑える金メッキシールドプラグを採用し、ツメ折れ防止プロテクタと屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用したダブル構造で、通常の使用環境では絶対にツメが折れないLANケーブルです
ケーブルの長さは、0.5m〜10mまでの6種類の展開。一般的な部屋の広さで一番使い勝手の良い長さがラインナップされていますよ!
ELECOM(エレコム)CAT6a スーパーフラットLD-GFAT

高速光通信に最適な、次世代10ギガビット・イーサネットの「10GBASE-T」に対応したCAT6Aに準拠しています。CAT6の2倍である500MHzまでの高周波領域までに対応しており、ノイズ干渉にも強く、高速で安定したネットワーク環境を実現!
薄さ約1.4mm、幅約6.4mmのフラットタイプでカーペットの下やドアのすき間に配線できるのが嬉しいですね!さらに柔らかく取り回しがしやすいツイストペア(ヨリ対線)仕様なので、狭い場所での敷設も簡単です。
コネクタ部分は隣接するポートに干渉することがないスリムコネクタを採用していおり、加えてツメ折れ防止プロテクタと屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用したダブル構造で、通常の使用環境では絶対にツメが折れないLANケーブルです。
ケーブルの長さは、0.5m〜20mまでの10種類の展開。
サンワサプライ CAT7 ウルトラフラット タ KB-FLU7

10GBASE完全対応で伝送速度10Gbps、伝送帯域600MHzをサポートし、高速かつ安定的な通信が可能。テレワークだけでなく、オンラインゲームや動画配信などにもストレスなく対応できます。
薄さ1.9mmで取り回しが簡単。カーペットの下や細いすき間にスッキリ配線できるのが嬉しいですね!
コネクター部分にはサビや酸化被膜の発生を抑え、高精度の接触を保証する金メッキシールドプラグを採用しているので、長期にわたって使用しても劣化が少なく安心です。
ケーブルの長さは、0.5m〜15mまでの8種類の展開。
サンワサプライ アンダーカーペットLANケーブル KB-CP5

伝送速度1000Mbps(1Gbps)に対応。
厚さ4mmでアンダーカーペット用に最適です。カーペットの下にもスッキリ配線できます。そしてケーブル側面に、切り離し可能なプロテクトを装備しているので、キャスターなどで踏んでしまうというような衝撃にも強いのが嬉しいポイントですね!!
僕もキャスター付きのデスクチェアを使用しているのでこれはとてもありがたいです。
ケーブルの長さは、3m〜100mまでの5種類の展開。
ご家庭で使用するには3・5・10mあたりが非常に使いやすいですね。
LANケーブルおすすめ商品・極細タイプ
最後は「極細タイプ」のオススメを紹介いたします。
デスク裏などの配線周りをスッキリまとめたい場合などにオススメです。
それでは見ていきましょう^^
ELECOM(エレコム )CAT6A スーパースリム LD-GPASST

CAT6Aに準拠したスーパースリムLANケーブルです。高速光通信に最適な、次世代10ギガビット・イーサネットの「10GBASE-T」に対応していて、 CAT6の2倍である500MHzまでの高周波領域まで対応しており、ノイズ干渉にも強く、高速で安定したネットワーク環境を実現します。
テレワーク、オンラインゲーム、動画配信など幅広い用途に適しており、光回線の導入にもバッチリです!
屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用し、通常の使用環境では絶対にツメが折れないLANケーブルです。
ケーブルの長さは、0.5m〜10mまでの8種類の展開。
ELECOM(エレコム)CAT6 スリム LD-GPST

1000BASE-TXや1000BASE-Tといったギガビットでも、安定したネットワーク環境を実現するCAT6に準拠しています。 周波数帯域250MHzを保証し、ギガビット・イーサネットの高速通信に最適です。
直径3.5mmでデスク裏など狭い場所での配線をスッキリまとめたい場合に最適なケーブルです!また、ツメ折れ防止プロテクタと屈曲に対する耐久性が高い新素材コネクタを採用したダブル構造で、通常の使用環境では絶対にツメが折れない安心設計!
ケーブルの長さは、1m〜5mまでの5種類の展開。
サンワサプライ CAT8 細径LANケーブル KB-T8SL

次世代の40GBASE-Tに完全対応。次世代イーサネット40GBASE-T(40Gbps)、25GBASE-T(25Gbps)に完全対応するCAT8のケーブル経4.0mmの極細ケーブル。
高速かつ大容量のデータ通信で業務用にも最適なパフォーマンスを発揮します。
二重シールド構造のケーブルを採用しており、複数本束ねても干渉しにくい仕様になっています。コネクター部分は高い弾力性を備えたツメ折れ防止カバーを搭載の安心設計。
ケーブルの長さは、0.3m〜5mまでの6種類の展開。
サンワサプライCAT6a極細LANケーブル KB-SL6A

伝送速度10Gbps、伝送帯域500MHzを実現するCAT6a対応の極細ケーブル。
ケーブル径はなんと2.8mm。柔らかく取り回しの良い超極細ケーブル採用する事でゴチャゴチャしがちなデスク裏の配線をスッキリさせたり、家具の隙間に這わせるなど用途が多いのも魅力の一つです。
コネクター部分には、折曲に強いツメと、弾力性の高いツメ折れ防止カバーを採用しているのに爪が破損しにくいのも嬉しいポイントです。
長さは、0.5m〜10mまでの6種類の展開。
まとめ
いかがだったでしょうか。
家電量販店やPCショップ、Amazonなどを見ていると同じよなLANケーブルがたくさん並んでいて、ぶっちゃけどれも同じように見えて「どれを選んで良いかわからない」。
そして結局いつも「なんとなく」で選んでしまっているLANケーブル。
ですが、それではせっかく速いネット回線をひいても最大限にパフォーマンスを発揮できません。
「正しいLANケーブルの選び方」を理解している人は実は結構少ないんです。
これから新たにネット回線を引き込む予定のある方、速いはずの光回線なのに「なんだか遅いな」と感じているかた、是非この記事を参考にケーブル選びをしてみてください。
ありがとうございました。
